アイデアや文章力は必要ない。良いコンテンツを見つける方法

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From:橋本公平 (大阪の事務所より)

事実の分解

おはようござます、橋本です。
前回の記事では「サービスや商品の良さを正しく伝えるには」をお伝えしました。

商品の魅力を正しく伝えるには、主観的なフィーリングではなく客観的事実が重要で、その積み重ねもやっていこうよという内容です。ただ事例で紹介したのが数字ばかりで、なんとなく応用できなさそうに感じた方もいると思います。

なので、今回はその別バージョンとして、数字ではない事実についてお話します。

客観的な事実はいろんなところにありますよ

数字は具体性があって説得力をもたせる力があります。でも事実ってそれだけではありません。あなたが日々お客さんと接するその事自体も事実です。

ビジネスは問題解決です。自社の商品やサービスがお客様の問題をどう解決したか、というのも事実になります。長年肩こりで悩む人を施術して、症状が緩和されれば事実ですし、ぼくのようにホームページを制作して結果が出るも出ないのも事実。さらに、お客さんからのクレームやお客さんが抱えていた問題、その原因なども事実です。喜んでいただいた感想も事実です。

つまり、僕たちが商品・サービスを売ることで、なんらかの事実ができあがります。その事実は前回に言ったように、ホームページの素材の元になります。

ぼくはクライアントとの打ち合わせ後、必ず議事録を書きますが、言われたことぼくがしゃべったこと、決定したことなどを主観を交えずそのまま残します。これらが積み重なっていくと、クライアントが不安に思っていたり、勘違いしてること、知識レベルの差により咬み合ってないことなど、いろいろと傾向が見えてきます。

このように「クライアントとホームページの打ち合わせをした」という事実だけを見るとなんてことないですが、実は細かい事実の集まりであることが分かります。

ひとつの客観的な事実を、もっと具体的な事実に分解していく

ひとつの事実を細かい事実に分解すると、具体性と信ぴょう性が増して、商品やサービスの良さがもっと伝わります。

治療院を例にします。

ある患者さんが長年苦しんでいた肩こりが治ったとします。治ったかどうかは患者さんに聞かないと分からないので、まず聞く必要がありますね。YESの返答があれば、それが事実として確定されます。でも「肩こりが治りました」だけでは、漠然としていて信ぴょう性に乏しい。そこで「肩こりが治った事実」をもっと細かく分解していきます。

「肩こりが治った」という事実を分解

  • 以前の状況:5年以上前から肩こりに悩む。痛くて眠れないことも。病院に行ったがレントゲン&湿布で終了。いろんな整骨院にも行ったが一向によくならなかった。
  • 原因:デスクワークが中心の職業。運動不足。姿勢が悪い。ストレートネック
  • 施術内容:姿勢診断、鍼灸(首からおしりにかけ背中全体)、整体
  • 回数:全6回の施術(うち鍼4回・整体2回)
  • 回数による改善プロセス:2回の施術で痛みがほとんど収まる。5回目で重さ・硬さがなくなる
  • 改善後の状態:月1でメンテナンスとアドバイスを行い快調を維持
  • 自宅でやってもらったこと:ストレッチ
  • 意識の変化:健康についての意識が高まり、運動不足解消にウォーキングを始めた

専門家でないのでかなり適当に書いてますが、これらの事実はそのまま「ケーススタディ」や「改善プロセス」としてホームページのコンテンツになりえます。特にアイデアや文章力は必要ありません。単にあったことを記録するだけです。

治療院を例に出しましたが、他業種でも同じ要領でコンテンツを生み出せます。事例が50〜100個も集まれば、ホームページの集客力や成約率に大きく影響するはずです。

このような細かい事実の蓄積は、いろんな傾向が見えてくるという副次的効果もあります。(こちらのメリットのほうが大きいかもしれません。)
「7回の施術で大きく改善される人が82%」とか「お悩み症状は、肩こり◯%、腰痛◯%、ひざ痛◯%」とか、自社のポジションやお客さんの傾向、さらには今までおぼろげだった自社の強みなんかも、クリアになってくるはずです。

事実は良いコンテンツであり、説教も押し売りもしない。

あなたの仕事でも、毎日のように事実が生まれています。打ち合わせでよく質問されることはなにか?あなたの商品はお客さんにどう使われているのか・・・。

それらの事実は主観的なフィーリングでなく、客観性があります。そこに押し売りや説教などの要素がないので(単なる事実なので)、お客さんに受け入れやすくなるわけです。

実例や顧客の話などの事実をとおして、お客さんがあなたの製品・サービスをどう使っているかを具体的に示し(事実)、それが彼・彼女らの生活のどんな問題を解決し(事実)、または必要を満たしているか(事実)を伝えてみてはどうでしょう。

良いコンテンツは、盛った言葉や装飾ではなく具体的な事実をみせるだけで、簡単にできるというわけですね。

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