なぜ縁日の屋台は、値段は高いのに売れるのか?

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From:橋本公平 (大阪の事務所より)

十日戎

しょーばい繁盛、笹もってこい!
しょーばい繁盛、笹もってこい!

1月9・10・11日は恒例の今宮戎神社のえびす祭り。難波の少し南に位置してるけど、ふだんは足を伸ばす人も少ないこの神社、3日間は商売繁盛を期待し参拝の人でごった返します。

ぼくも商売柄、毎年えべっさんに参り、初穂料を収めて笹を事務所に飾っています。今年は成人式の11日、残り福をいただきに参りました。

いつもは奥さんと行くのですが、今年は1人。1人だと屋台をゆっくり楽しむ気にあまりならず、飲み食いする人たちを横目に足早に神社に向かいます。

十日戎

午後の中途半端な時間だったこともあり、本戎の夜の溢れる人・人・人の混雑に比べると、かなり空いていました。無事に初穂料を収めて帰る途中、いろんな屋台の商品を気にしながら歩いていると、

やっぱり値段が高いなぁ

と感じますね。

なぜ屋台の値段は高いのに、売れるのか?

縁日の屋台

それでも人はどんどん買っていく。ふつうの焼きそばやお好み焼きなんかも500円はザラ。行列ができているほど繁盛している。昔はもっと高かったイメージですが、それに比べると最近は良心的な価格になったと感じます。

理屈で考えると、焼きそば500円ってめちゃ高くないですか?大阪の安売りで有名なスーパー玉出なら、100円で買えちゃう。1/5の価格です。それでも人は気にせず買っていく。
なぜでしょう。

ぼくはそんなに何軒も飲み食いするわけじゃないけど、「せかっくだから」と食べたいもの(主に食い意地)があれば躊躇なく買ってしまいます。原価で言えばおそらく数十円でほとんどが粗利。それでもぼったくり価格やん!と思わないし、それに対して購入のリスクと感じることもありません。

理屈で価格だけを考えると、コンビニのほうが安い。いつも10円でも安く買いたい主婦でもお祭りの出店では、あまり気にしない。「うちの近所の焼きそばのほうが安いから・・・」と縁日の場で比較検討することはあまりないと思います。

コンビニで500円の焼きそばは売れないけど、お祭りでは売れる。

それは、、、

人は理屈じゃなく感情で買い物をしている

からです。

理屈なら買いませんよね。もっと安い店もあるし、おいしさを求めたら検討する気にもならない。少し歩いたら安くてうまい店は難波界隈にはたくさんあります。

感情が動くと人は行動します。ご利益感、雰囲気、懐かしさ、におい、電飾、活気のある声などが感情を刺激し、それを発散したくなるわけです。

感情を動かすと、モノを売るのは難しくない

お店の人がすごく愛嬌があって好感持てるから。せっかく来たんだから。限定商品で手に入らないから。B1グランプリ(B級グルメのコンテスト)で優勝だって!
あなたもつい衝動買いすることってありますよね。

逆に言うと、人の心理を理解して感情を動かすことができれば、モノを売るのはそんなに難しくないということです。

一部ではエモーショナル(感情)マーケティングと言われることもありますが、感情を刺激し引き金を引いてあげ、そしてそれを理屈でバックアップしてあげると、さらにウォンツが高まります。

この感情を動かす引き金を「心理トリガー」と言います。人間の根源的な心理は大昔から変わっていません。
その心理トリガーが分かっていると、マーケティングの場でとても役立ちます。分かっていない人にはモノを売るのは難しいでしょう。

心理トリガーを学びたいなら、この本がおすすめです。

シュガーマンのマーケティング30の法則  お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
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