コンフォートゾーンを抜けだすと、頭がよくなる?

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From:橋本公平 (大阪の自宅より)

コンフォートゾーン

「いらっしゃいませ」

扉を引くと、奥に3人の職人が並んでいる。杢目の長いカウンターがあり、いかにもおとなな雰囲気。
女将に席へ案内してもらい、職人さんと向かい合う。ここは高級割烹。

ぼくらは5回目の結婚記念を祝うためにやってきた。今年選んだのはミシュラン三つ星店。

ふだんはほとんどが自炊の毎日で、ちょっとご褒美的な外食は年に1、2回。記念日が年末ということもあり、忘年会も兼ねて贅沢を堪能するのが、ぼくらの決まりだ。

ミシュラン三つ星

こんな写真しかないもので・・・

料理はどれもすばらしかったです。ぼくらは特別グルメな味覚をもち合わしてるわけではないけど、率直に「おいしい」が何度も口に出ます。

特にうなったのが、のどぐろ。うちでもたまにスーパーで買って食べることはあるけど、あんなにトロッとして身が柔らかく、じゅわっと甘みの広がるのどぐろは初めて。数日たった今でも、あの味を思いだせます。大将が言うには、タイミング良くいいのどぐろが入ったからラッキーでしたね。ということでした。

他にも「うまーい」と妻と目を合わせることが何度もあり、贅沢の極みを堪能しました。

楽しんだのは料理だけではありません。
器や職人の包丁さばき、所作、店の雰囲気、女将の召し物、ことばづかいなど、一流を感じさせる空間とおもてなしに感動です。

ぼくらは結婚記念日はいつも割烹にいきます。
昨年は妻のインフルエンザで行けなかったけど、今回で3回目。過去に星1つ、2つを体験し初めての三つ星でしたが、まあどの店も感動がありました。

初めて行った1つ星は、ちょっと緊張しました。
そもそも高級割烹なんか行ったことがなく、客層もそれなりの人ばかり。大将はじめ職人さんも凛としていて、ぼくら身分不相応?大丈夫?と心配になりました。しかも、なぜか2人とも出てきた食に集中してしまい、あまり会話がありません。

大将が気軽に話しかけてくれるんですが、なんとも会話も続かない。
「これはどこの食材?」なんて聞いて返答が返ってきても「へ〜、そうなんですねー」と会話終了になることも。ここで「あの地方は◯◯もおいしいですよね」なんてツウな展開ができたらいいけど、そんな知識ないからうなずくだけという(笑)。そして料理に目をやり「うまいです」。おわり(笑)

初体験ではミシュランという権威に圧倒されたぼくらですが、3回目となると慣れてきます。どんな料理が出てくるんだろ、とわくわく感に頭いっぱいで、お店独特の空気感も楽しめるようになりました。今回の三つ星店では、いちばんリラックスして料理を楽しめました。

コンフォートゾーン?

慣れってすごい力があります。
最初は緊張してたのに、何度かそこに飛び込むと心に余裕ができて、気負うこともなくなります。「意外とこんなもんなんや」という気持ちになるのです。

やったことのないことに挑戦するには、ちょっとした勇気がいります。
人にはコンフォーゾーンというものがあり、すでにできていることやチャレンジしなくてもできてしまう領域のことで、その範囲内にいれば安心が得られます。この領域を越えると人は安心が脅かされるので、コンフォートゾーンに留まりがちになります。

日々前向きに挑戦している人は、コンフォートゾーンを少しずつ超える行動をするので、だんだんとそれが広がっていきます。そうすると、無理なくできる範囲が大きくなり、人が躊躇してしまうようなことも、難なくやってしまえることができます。これを「ポテンシャル」と言うようです。

やったことない人にとっては抵抗を感じるけど、経験済みの人にとってはたいしたことじゃない。しかも飛び込んでみると、思いのほか簡単なことが多い。

そして、ここがポイントです。
コンフォートゾーンを超える、つまりなにか新しいこと・難しいことを学習しようとすると、脳内のニューロンに新しい結合が起こって、脳のレベルが上がり頭が良くなります。これは臨床実験で証明されているそうです。
頭が良くなるって、うれしい効果ですよね。

これはぼくらの仕事でも同様ですね。
自分ができる範囲で仕事を「こなす」ばかりだと成長できません。そつなくできる状態です。「こなす」に留まっていると、しばらくはなんとかやっていけていたのが、気づいたら壁にぶつかっていた、他者に差をつけられていた、なんてこともあります。

ほんのちょっと、一瞬でもゾーンを超える行動をとることで頭が良くなるんだったら、新しいことに踏み込んでみようと思えませんか?

挑戦というと壮大なイメージがありますが、簡単にできることから少しずつ広げていけばいいので、勇気なんていりません。普段やらないことをやってみることです。仕事なら「いつもは行かない交流会に行ってみる」「接触のなくなった既存客に連絡してみる」、プライベートなら「日記をつけてみる」「いつもと違う道を歩いて通勤してみる」とか、そんなことで構わない。

ミシュランの割烹に行くのは別に挑戦ではありませんが、「日頃じぶんが行かないお店にいく」という点でひとつの新しい行動です。

あなたの今の仕事がうまくいっていないのなら、今やってることがそれをもたらしています。違う結果をもたらしたいのなら、いつもとは違う行動をやる必要がでてくるでしょう。

コンフォートゾーンに留まって安心(ぬるま湯)につかり続けるか。
コンフォートゾーンを超えてポテンシャルをアップさせるか。

2015年も今日で終わりです。
あなたは明日から1年、どんなコンフォートゾーンを超えていきますか?

 

P.S.
今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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